市民参加と協働について、市民が活発に発言

「協働推進課の出前講座」を企画実施しました

出前講座の司会をするドゥマンジュ恭子
出前講座の司会をするドゥマンジュ恭子
調布・生活者ネットワーク主催の出前講座「市民参加手続きガイドライン・協働推進ガイドブック」を5月12日の午前中、国領の「あくろす」で行いました。他市からの参加者も含め、紙からの説明を聞いた後、自らの市民参加や協働の体験の中からの意見を交わしました。

参加と協働のまちづくりの指針書を作成

 調布市では、「参加と協働のまちづくり」を庁内で足並みをそろえて推進するために2010年3月に職員向けの「市民参加手続きガイドライン・協働推進ガイドブック」を作成しました。
 市民参加といっても職員それぞれにイメージが違い、意識も違う中、どの部署に異動になっても、常に市民参加を意識して仕事に取り組むのが目的です。いつでも手元において活用できるように、コンパクトな手帳版にしたそうです。 
 <中年以降のわれわれにとってはちょっと字が小さい・・・>。
 
 参加者から、『市民参加プログラムが策定された経緯から、その冊子に書き込むべきだ』との指摘がありました。
 調布市の市民参加の理念や手法の出発点は、市民からの提言書にあることを、市役所の職員が知っていることは、市民参加を進める上で重要な要件です。

市民と行政の協働について評価と公表を規定

 
 市民や民間事業者との協働については、これまでも多くの実践はありますが、その評価や公表についてはあまり行われてこなかったという反省のもとに、ガイドブックでは協働事業の振り返りと公表を行うように明記しています。
 市民から『これまで市民活動として、市に協力して活動してきたが、何もかも市民の持ち出しでやっていたのでは気持ち的に続かない。職員からもねぎらいの一言もなく、費用が出ていないので他の職員も市民の活動を認識できない。協働に対しては予算も意識もつけることが必要』
 『市民も行政に文句を言うばかりでなく、自分の言葉に責任を持つべきだ』という意見が出ました。
 市民参加手続きガイドライン・協働推進ガイドブックの改定にあたっては、市民の協働への思い・意見をぜひ取り入れて行ってほしいとおもいます。
 
 公共の仕事は行政だけが行うものという時代は終わりました。市民が払った税金を市民のために使うために、行政は市民の声をしっかり聞き、市民と一緒になって仕事をする、そんな時代を切り開くために、せっかく作った冊子が役立てられるよう、生活者ネットワークとしても見ていきます。