行ってきました。調和小学校の「防災井戸」堀りの現場〜

「地下水がもったいなーい。 この水、野川に流したいねっ」

□□3/2(火)防災井戸掘削り現場見学会□□
★環境部会活動
 調和小学校に設置される災害用井戸の「井戸堀り現場」見学会に、ネット環境部会部会メンバー3名も参加。現場責任者の立会いの下、見学させていただいた。
 
 はじめに、井戸掘りは地下水位が下がっている冬の時期に行うのが良いという説明があった。写真に見える木々の後側が野川という立地もあり、この井戸の水量は豊かだろうと予測されるとのこと。
 現場では水中ポンプの泥水を排出する作業を行っていた。はじめ泥色の水が出ていたのが次第に白濁に変わってきた。濁りがなくなるまで地下水を流し続けるのだという。
 勢いよく出てきた水を手ですくってみると、透きとおっていて暖かい。ホースの先を見るとマンホールに流し込んでいる。「何分くらい流すと水が澄んでくるンですか?」と伺うと、「1日かも2日かもしれません。」とのこと。
 思わず、「うわ〜、もったいない、水が少なくて困っているそこの野川に流せないんですか?」と質問。 工事をはじめるにあたりこの「井戸水が澄んでくるまで下水に流す地下水の水量」については予め了解を得ているとの説明があった。確かに下水道料金にも直結してくる。
 しかし、こんなに川に近い場所なら何とか工夫できそうですよね。本当に「もったいない」。 

★現場見学の後、副校長先生にお会いして「この井戸や野川を子どもたちの環境教育に生かしていけないかと考えているところです」というお話を伺うことが出来た。 
 
これで、ネット提案で進んできた『災害時に避難所となる小学校・中学校への防災井戸の設置事業』は、小学校19/20校、中学校6/8校に設置済みとなった(2005年度末)。
 今後は、これまでも何度か市に提案してきた「災害時だけでない井戸の活用」に向け、「井戸の利用実態調査」などに取り組んでいきたいと思います。(リポート:環境部会 江刺)