議会をひらく

政策ゼミで市民が、「考えた・調査した・議会質問つくった」

       

◆9月6日に始まった調布市議会で、生活者ネットワークは“政策ゼミin調布”に参加した市民とともに議論・検討した内容をまとめ一般質問しました。

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◆京王線連続立体化事業に伴う調布駅前広場の整備について、現在市が予定している「道路の一部としての整備」では市民が利用する際に警察の許可が必要ということであり、市民の自由な利用が保障されません。 これでは、「全国でも有数の駅前広場の賑わい」がなくなってしまうのではないか、と危惧されることから、整備手法などについて、まさに「市民の視点の質問」を行いました。           
【一般質問応答】
◆調布駅前広場の整備について
1. 整備手法について
Q.現在工事中の連続立体交差事業が完成した後には、調布駅前には約16,000平方メートルもの広い広場が出現します。そのうちの大半は交通広場としてバス停留所などが整備されますが、約5,800平方メートルについては、イベントやくつろぎのスペースとして活用することを予定しています。 しかし、現在予定している道路の一部としての整備では、市民が利用する際に警察の許可が必要ということであり、市民の自由な利用が保障されません。
それでは、全国でも有数の「駅前広場の賑わい」がなくなってしまうのではないかということから、整備手法について質問しました。

【質問】Q:街路事業としての整備では、市民にとって使い勝手の悪い広場になる恐れがあるのではないか?
答弁】:全国には街路として整備した後、警察と協定を結んで市が管理する部分を区分している事例もある。最初から公園として整備する方法もあり、自由度の高い利用が出来るよう工夫する。

2. 誰もが利用しやすい広場に
Q:交通バリアフリー法によって新たに生まれ変わる広場は、徹底的なバリアフリーが義務付けられます。
これまで道路や広場の工事では、出来てしまった後になって障がい者などの当事者から指摘を受けることが多かったことから、今度の工事からは、設計・工事当初から当事者の声を聞いて工事を進めるよう求めました。

Q:バリアフリーやユニバーサルデザインが当たり前の今、駅前広場の整備に当たっては、設計の早い段階から障がい当事者などの意見を取り入れる仕組みを作るべきではないか。
【答弁】:調布駅前広場は、交通バリアフリー法に基づく重点整備地区なので、整備を行う際には、設計や施工段階など必要に応じて当事者の意見を聞きながら進めていく。

3. 広場に必要な施設について
Q:使いやすい駅前広場にするためには分かりやすい案内板やベンチ、木陰だけでなく、イベントやおまつりなどに必要とされる電源や水場などの設備も必要です。「政策ゼミin調布」では、知り合いにアンケート調査をしたりして質問にしました。

Q:まず、バスに確実に乗れるような分かり易い案内板が必要であり、視覚障害者にとっては音声ガイドも大切。賑わいのスペースとするためには、ベンチや子どもが遊べる空間や、小さな野外ステージ、オープンカフェなどもできるような設備も必要と考える。こうした設備については今後どのように検討していくのか?
【答弁】:広場内の施設配備については広く市民の意見を聞き、関係機関とも連携して検討する。