話すことで癒され、考えを広げて…連続講座「原発事故と私たちの暮らし」に参加して得たものとは

2013年5月1日 20時27分 | カテゴリー: ◇活動報告

2012年9月から毎月1回連続して「原発事故と私たちの暮らし」をてーマに講座を続けてきました。毎回、参加者の自己紹介から始めて常に今の自分とあなたを確認し、高木学校の市民科学者にサポートも受けながら、原発事故や放射能についての知識や思いを共有してきました。

 この講座に欠かさず参加してきた一人に感想を書いてもらいましたので、紹介します。

仙台で大震災に遭う

東日本大震災があった2011年3月11日、私は仙台で暮らしていました。その後本当に色々なことがあり東京へ引っ越し、今日に至ります。それまでの価値観が、何もかも変わったのがあの震災です。自分たちが何を使い、選び、暮らしてきたのか。なんのための生きてきたのか、なんのために生きていくのか、これからを生きていく自分ではない人たちに何を残していけるのか、それまで改めて考えることがなかった事を、考えるようになりました。

悩み考えた1年間

震災からの一年間は、家族と一緒に「衣食住とはどういうことなのか」と本当によく話し合い、自分たちに出来ることはなんなのか、その時ごとに納得出来るものを選びながら過ごした一年でした。その間は本当に一つ一つが手探りで、引っ越してきたばかりの環境ということもあり、話の出来る相手は家族だけでした。東京電力の原発事故後であっても、放射能汚染のことを軽はずみに口に出せないような暮らしの中で、「もうこんな事に頭を悩ます暮らしは嫌だ!」と辛くなる日もありました。とにかく気持ちを共有したい。みんなはどんなことを考え暮らしているのか。何を食べて何を選んで暮らしているのか。あの日あの時、何を思ったのか。そしてその後の暮らしはどう変わり、どう変わらなかったのか。そういう話を聞きたいし、話したいと思っていた時に「原発事故と私たちの暮らし」という講座を知り、参加しました。

話して、ほっとして

参加してみて自分と同じように感じながら暮らしている人がたくさんいる事を知り、震災を忘れてはいけないという意識や原発のこと、これからのエネルギー問題について、そしてこれから日本についても話すことが出来る場があるのだと思えた事はとてもほっとしました。それまでの自分の考えがより広がっていく楽しさも知ることが出来ました。何よりも、集まって話すことで気持ちが薄れず「さぁ明日からもがんばろう」と思えることが、私にとっては大きいことに感じています。これからも話し合うことで意見や気持ちを共有出来る場所を維持しながら、エネルギーの勉強や次世代に何を残していけるのかをみんなで考え「話せる場所作り」をしていけたらいいなと思っています。              (Y.M)

2013年4月、これまでの講座を基礎に、改めて参加者だけで予定を決めて講座を作っていくことになりました。次回は5月23日午前10時から12時、国領あくろす2階のはばたきで、メンバーの一人、小嶋博之さんが「ヨーロッパのエネルギー事情」について話をしてくださいます。話を聞いて参加者でいろいろ話し合えたらいいなと思っています。ぜひご参加ください。