会場には、1歳の子どもを連れたママや元校長先生、20代の若者など多彩な参加者がそろいました。
すこやかプランのもとは「調布市子ども条例」
すこやかプランは正式には「調布市次世代育成支援行動計画」という名前で、調布市に住む子どもたちが元気にすくすくと育っていくために、大人、親や市役所それに事業者がどんなことをするのか出来るだけ具体的に示したものです。
平成17年から10年間の計画ですが、5年ごとに見直すことになっていて、今回策定したのは平成22年からの後期計画です。
調布市は平成17年に国連子どもの権利条約の精神を取り入れて制定した「子ども条例」を制定しています。この条例に示された理念を具体化するためのすこやかプランだということなどが説明されました。
後期計画のポイントは3つ
後期計画では、虐待防止・軽度発達障がい対応・地域でのネットワーク作りの3点が重要なポイントです。虐待の兆しを早く発見し、予防するために「こんにちわ赤ちゃん事業」という「生まれたばかりの赤ちゃんがいる家庭を保健師が訪問する」ことが始まっています。子育てに悩む前に、悩んだ時に相談できるところを知らせておくという意味もあります。
また、発達に偏りがあって個別に対応する必要がある軽度発達障がいを持つ子どもたちへの支援として、子ども発達センターでの相談や療育を充実していくということです。
地域で子どもを見守ったり、保育ママなど地域に密着した保育サービスの拡充させたりして、地域のネットワークで子どもを育てるという目標も掲げています。
話し合いから
参加者から全ての人が赤ちゃん訪問を受けられるのかという質問があり、母子手帳に挟み込んであるハガキを出した人に限られるため、完全ではないとの答えでした。本当に支援が必要な人にちゃんと届くにはどうするのか市も市民も考えていかなければなりません。
孫を保育園に送り迎えしていたという方からは、「今でも孫の保育園仲間とは挨拶を交わしている。地域の大人が見守っている子どもは安心出来る。ここにいるお母さんは子どもの『ママ』という言葉に『ハーイ』と応えて『静かに』と叱っていないのはえらいね」というほめ言葉も。ちなみに、説明してくれた子育て支援係長は3人の子育て中で、正社員の妻と対等に?育児に励む「育メン」だそうです。