また、教育現場では、教職員への国旗国歌指導への強制が大きな社会問題となっています。さらに、民族や国家の枠組みをあえて強調しない地球市民的な発想で、国旗や国歌に否定的な人も最近では増えてきています。
市議会は、国旗を認める人ばかりでなく、認めない人も含めた多様な意見を持つ市民を代表する議員がそれぞれの政治的立場を持って、自由に議論を展開する場です。
賛否のある国旗、日の丸を掲げて議論に予断や影響を与えることは、多様な立場からの意見を戦わせる場である議場にふさわしくないものと考え、反対するものです。
陳情60号「学校選択制19年度実施」の見直しを求める陳情 について、生活者ネットワークは採択を求めました。 →不採択
本陳情は、学校選択制の導入に当たって、PTA関係者をふくめて保護者・教員・児童生徒などの当事者との意見交換を十分行うなど慎重に審議して、19年度実施という方針を見直すよう求めているものです。
生活者ネットワークは、義務教育における学校選択制の導入は、家庭・地域・学校というそれぞれが連携して教育力を発揮すべき主体を分断し、地域全体で子どもを守り、育てていこうとする動きに逆行するものと考えています。
選択制の導入など、大きな制度改正は、「一度やってみてうまくいかなかったら止めます」というわけにはいきません。本陳情が危惧する「通学の安全確保」や「学校間の序列化」などの課題についても、保護者や教職員などの当事者が十分考える時間を与え、慎重に取り組むことは当然と考えます。
まして、19年度実施のためには、18年度の、それも早い時期に学校の特色を調べたり、通学時間や通学手段を考えたりしなければなりません。それを考えても、本陳情の求める見直しは当然と考え、採択を求めるものです。