9月21日(金)9月調布市議会最終日
生活者ネットワークは「六ヶ所村再処理工場の本格稼動中止と閉鎖を求める意見書」を市議会に提出しました。また同日、調布駅前において、「六ヶ所再処理工場の本格稼動に反対する署名活動」を行いました。
◇六ヶ所再処理工場とは?
青森県六ヶ所再処理工場は、全国の原子力発電所で使われた使用済み核燃料を再処理して、プルトニウムを取り出す施設です。しかし、プルトニウムを燃料として使う高速炉の実用化することは、世界も日本も技術的に無理という状況であり、再処理しても使うところはありません。
しかも、再処理工場から排出される放射性物質は、一日で原子力発電所の1年分ということです。日本に先立って再処理を行ったイギリスなどでは、工場従業員の子どもや工場周辺の多くの子どもたちが小児白血病を発病したことで、工場閉鎖に追い込まれています。
使用済み核燃料は、再処理せずに地中で放射能が放散するまで温存するのが最善の方法というのが、大方の原子力学者の意見です。
◇再処理工場の本格稼動に反対する署名に協力
昨年から試験操業を行ってきた再処理工場は、11月から本格的な稼動を開始する予定でした。しかし、耐震設計に誤りがあったということで2007年春から操業は停止されています。再処理工場を運営する会社は、対応工事を急いで来年早々にも本格稼動に入りたいとしていますが、安全に操業できたとしても排出される放射性物質で太平洋岸の海産物への放射能汚染が心配されています。こうしたことから、全国の消費者団体をはじめ周辺の漁業者などが、本格稼動反対の署名活動を始めました。
今回街頭での署名活動で、一般の人にはほとんど知られていない「六ヶ所再処理工場」について問題をお知らせし、署名に協力していただきました。まだまだ、知らない方が多い問題です。これからも署名活動を続けていきたいと思っています。
また、六ヶ所村の問題については「六ヶ所村ラプソディ」という映画ができています。都内各地で上映していますから見てみることをお勧めします。