調布市議会は昨年12月に「定額給付金の制度に反対する意見書」を国に上げた数少ない自治体議会のひとつです。
とはいえ、3月の議会では、あっさり給付を実施するための補正予算が多数決で通りました。そのとき、「12月の意見書採択との一貫性が保てない」として反対したのは、生活者ネットワークと他の一人会派のみでした。
定額給付金については、当初の世論は「そんなバラまきをするより、本当に困っている人のためにちゃんと使えよ」という声が大多数でした。今は不況の影響か、「給付金はありがたいね」という声ばかりがテレビから流されていますが、本当の世論はどうなのでしょうか。景気浮揚効果は期待できるでしょうか。
生活者ネットワークは、今でも定額給付のようなバラまき的な政策でなく、2兆円は不況で本当に困っている人を救うセーフティネットを張るために使うべきだった、と考えています。
◆個人として何か意思表示が出来ないか
給付金の一部でもそういう方たちのために使いたいと、ネットの有志も参加して話し合いを持ちました。DV問題に詳しい方のアドバイスをいただき、一人で子育てをしているシングルマザーの会に寄付することにしました。賛同いただける方とともに、本来税金が使われるべきところに届けたいという市民の意思表示です。
調布市も、給付金の支給のお知らせと一緒に、寄付の呼びかけを載せていました。
また調布は、給付金の支給に合わせて4月24日からプレミア商品券を発売します。500円の商品券22枚が1セット1万円で買えます。つまり、10%お得ということです。発行額は3億3千万円分、プレミア(お得)になる3千万円は調布市税による負担です。
先行する市の中には、大量購入できるお金持ちに税金を還付する形になるのではないかとの批判が起きているところもあります。
一人で購入できる限度額は10万円ということですが、何回も購入する場合はどうなんでしょうか?その管理も大変です。
我が家にも3月末に世帯主宛に申請用紙が送られてきました。
プレミアム商品券にして友人のレストランで使う、シングルマザーの会に寄付するなど使いみちは夫々ですが、不況の影響をもろに受けているだろう女性と子どもにささやかな応援になる使い方をしなればと思っています。(八木 昭子)