福島っ子は元気いっぱい・・「福島避難者こども健康相談会」

 2013年2月10日、調布市文化会館たづくりを会場に、「福島避難者こども健康相談会」が行われました。 
 福島から避難してきている12組の親子連れが参加し、子どもの健康については医師に、生活上の相談は弁護士にと、日々不安に感じていることなどを専門家に相談して助言をもらったり、茶話会で思いを吐き出してほっとしたりという一日を過ごしました。

  原発事故の後、今でも16万人の人が福島県外に避難しています。 福島県外に住む子どもたちには県内に住む人のような健康診断が行われていないため、健康への不安は大きいものです。 そこで、小児科医の山田眞医師を中心に、健康についての相談が出来る場を作る動きができ、昨年2月、7月と国分寺市と立川市で健康相談会が行われてきました。
 今回はその3回目、東京都の他、地元調布市と調布市社会福祉協議会も後援する相談会になりました。 同じ日に毎回江東区亀戸の診療所でも行っています。

 今回、20人もの子どもたちの保育を一手に引き受けたのは、調布市民のボランティア。都内外各地から駆けつけてくれた保育士さん達の手を借りながら、元気いっぱいの子どもたちの面倒を見ました。7階の保育室と11階の相談会場まで、相談時間に合わせて子どもたちの送迎も必要でしたので、迷子にならないよう、一人ひとりに付きそって移動しました。 午後行った「腹話術」に子どもたちは固唾をのんで聞きいっていました。

 皆でお昼を食べた後、「ちょうふ市民放射能測定室」の藤川さんから、東京の放射能濃度のこと、市民測定所の役割のこと、子どもたちの免疫力を高める食べ物のこと、放射能測定で見えてきたことなどを話していただきました。
 山田先生は、「今回の健康相談で、今、健康上気になるという子どもはいなかったが、今異常がないからといって安心しないこと、甲状腺の検査を望む保護者が多いが、放射能によるダメージは甲状腺がんだけではない、血液検査も必要」と話されました。
  今回の健康相談会には、検査をしてくれる医師を紹介してもらえるということで参加された方もあり、国の「福島は心配ない」という宣伝工作の中で、検診さえ簡単にできない実態が見えました。

  調布では、この相談会への参加をきっかけに、福島を支援する新しいグループが出来そうです。調布・生活者ネットワークも協力したいと思いますし、現在進行中の「連続講座 原発事故と私たちの暮らし」の中でも福島のことは欠かせないと思っています。ぜひ、皆さんもこれらの活動にご参加ください。
 ◆連絡は、生活者ネットワークまでどうぞ。
 Email waku2seikatusha@mpd.biglobe.ne.jp