第1回定例議会 基本的施策に対する質問 ④子ども・若者支援地域協議会について

④子ども・若者支援地域協議会について

調布市でも、平成29年度から新しく始まる子ども・若者支援地域協議会では、困難を有する子ども・若者の支援に係る取組の現状を把握するなど、支援を行う団体等のネットワーク形成を図りますが、どんなことが期待されており、市として考えている目指すべきあり方について、市長の見解を。

現在、高校中退者への公的なサポートはほとんどなく、中退希望者への進路・就労支援は学校でも教員個人の裁量次第で、ほとんど行われていないのが現状です。また、孤立し困窮状態のまま親になっていくこともあるため、貧困が再生産されていくことになります。さらに連鎖を産むことにならないためにも、高校中退者への生活保障や学び直しの機会の充実と周知、就労に向けた具体的なサポートが必要です。高校を中退する前に他の高校への編入や転学の相談にのったり、中退した後の学びなおしや新たなチャレンジへの支援ができるようにするためには、まず、支援を必要としている当事者の把握が欠かせません。中学卒業時の担任が卒業後の生徒の動向など把握している情報もあると思われますので、中学校との連携が有効だと考えます。

また、不登校になっている子どもの家庭にアウトリーチする場合でも福祉と教育の連携が必要です。教育部局と福祉の関係機関が子どもの置かれた環境について把握し連携を進め、公的支援のはざまで見えづらくなっている高校中退者への支援を進めていくべきと考えますが市長の見解をお聞かせください。