野川の中にはどんな生きものがいるか知ってますか?

「身近な川を見守る会」として私たちが毎年定期的に行っている野川の水生生物調査を10月24日に実施しました。

湧水が野川に流れ込む細田橋の下流での定点観察です。

今年は小学生以下の子どもたち5人、大人6人の参加でした。

まず最初は、網を川底につけて、上流から足で川底をガサガサしながらその中に水生生物を追い込む方法のレクチャーです。

前日に雨が降った割には川の水に濁りはなく、思い思いの場所で歓声を上げながらの捕獲を始めました。

その後、観察用のバットに集まった水生生物について、講師の方からひとつづつ説明があり、みんなで真剣に耳を傾けました。

この日採取し観察できたのは、カワニナ、タイワンシジミ、カワリヌマエビ属、アメリカザリガニ、タモロコ、モツゴ、ヨシノボリ、スミウキゴリ、ニンギョウトビケラ、ヒラタドロムシ、クロヒラタカゲロウ、シマイシビル、イトミミズ、フトミミズ、シマトビケラで、個体数ではカワリヌマエビ属が一番多くいました。

これらの中から水質に対応する指標生物をあげると

きれいな水・・・クロヒラタカゲロウ

ややきれいな水・・・カワニナ、ヒラタドロムシ

きたない水・・・シマイシビル

とてもきたない水・・・アメリカザリガニ

と広範な水質の生物が生息していることがわかりました。

 魚類では、肉食性で他の魚の卵や稚魚を捕食するヨシノボリやスミウキゴリが以前の調査よりも増えていました。これらの魚は腹びれが吸盤になっており、川底の石に張り付きながら流れに抵抗して多摩川から登ってきたと考えられます。