放置できないマイクロプラスチックの海洋汚染   12月調布市議会に意見書を提案しました

12月18日の調布市議会第4回定例会に、二宮陽子を始め3会派の議員が「マイクロプラスチックの削減に関する意見書」を提出しました。その内容は、レジ袋などのプラスチックによる深刻な海洋汚染に世界と危機感を共有すると共に、現在日本が取っている「リサイクル」という名の「焼却」から「使用削減」へと舵を切り替えるよう求めるものです。

日本の飲料用水の自動販売機の数は海外からの観光客を驚かせ、日本はアメリカに次いで世界で2番目のペットボトルの生産・消費国です。これまで、日本のペットボトルを引き受けていた中国が2018年からペットボトルの引き受けを拒否したため、大量のペットボトルが行き場を失いました。

意見書を提案するきっかけになったのは、11月10日に調布・生活者ネットワークで行った学習会でした。この問題についての第一人者の高田秀重農工大教授を招いて、海上で5ミリ以下に細分化したマイクロプラスチックが魚類の体を通して、人間の体内にも取り込まれている可能性が強いことを知りました。長年の海外、国内の海や海岸線の汚染調査の結果です。参加者からも、「断片的には知っていたが、原因→現状→問題→対策について体系的に理解できた」「マイバッグは使用しているが、食品の包装は生協でもプラに頼っているのが現状。早く代替品を」「元から絶たなきゃダメですね。焼却に慣れていた自分を反省した」などの声が寄せられました。

一人ひとりが生活の仕方を考えていくことと共に、政治がしっかりと未来を見据えた政策を進めていくことこそが必要だと考えます。