3月27日東京・生活者ネットワーク都議会議員山口文江さんの案内で、都議会・都庁の見学と東京都の防災担当者への聞き取りと話し合いを行いました。
◆午前10時過ぎに都議会棟2階に着くと、山口都議が笑顔で迎えてくれ、一緒に都議会の委員会室、本会議場、展望室と災害対策本部を案内してもらいました。
最初に入った第一委員会室は、新銀行東京の審議で朝4時まで深夜の予算特別委員会が開かれた部屋です。知事のいすは腰痛のため、特注のものだとか。
本会議場では、傍聴席に座って説明を聞きました。参加者から「テレビでは寝ている議員をよく見かけるわね」という指摘、「出席していない議員もけっこういる」という山口都議の言葉に「あらあら・・・」とあきれた一行でした。
議場は天井の周囲が天窓になっていて自然光が入り、照明はほとんど点いていませんでした。これは少しエコですね。正面の上方にあるステンドグラスのような飾りは、都庁舎の正面の飾りと高さも大きさも合わせてあり、知事と都議会が対等だということを象徴しているそうです。
災害対策本部の大画面の前に座り、都議の話を聞きました
◆展望室で220メートルの眺望を楽しんだ後は、災害対策本部室の見学です。一般の見学コースでは外からのぞくだけなのですが、私たちは都議と一緒に中に入り、知事や消防・警察(自衛隊も!)などのトップたちが座る席に座りました。
目の前には3つに分かれた大画面があり、都内13箇所に置かれたカメラからの映像などが映しだされるとか。「こんなにゆったりしたいすに座っていたら、緊迫感が薄れないかしら」という感想も。
◆お昼はお弁当を一緒に食べながら、山口さんから、新銀行をめぐる都議会の状況を説明していただきました。
生活者ネットは、行政が直接銀行業務を行うことに当初から反対しており、今回の400億円の追加出資にも当然反対。ネットは経営悪化の原因を都議会として調査するための「百条委員会」の設置を提案しましたが、民主党も含めての反対で実現しませんでした。
銀行をつぶすことは中小企業の切捨てになるという与党の論理は、来年の都議選対策では?などなど、興味深い話でした。
午後、東京都の防災担当者との話し合いを持ちました。
あらかじめ提出していた質問への回答を聞いてから改めて質問するという形式を取ったので、充実した時間になりました。防災について東京都と市などの基礎自治体の役割分担などを聞きましたが、「基本的には地域の自治体が防災についての主導権を持っている」ということでした。耐震診断・耐震改修工事への補助制度などについての質問もあり、東京都の補助は少ないのでは?と言う人もいました。東京都として重点的に取り組むことはエレベータ対策であるという答えには、都会特有の問題だと妙に納得しました。
防災対策については、今後政策ゼミでまとめて6月の一般質問に取り上げます。その時はぜひ傍聴してください。