「おいしい水道水を飲み続けたい」という思いが原点

「多摩の地下水を守る会」の活動

◆東京や大阪といった大都会の水道水は殆ど川の水を薬品で消毒して飲み水にしています。ただし、全国には、雨水が大地の地下深く流れてきた地下水を水源としている水道水が数多くあります。
 調布市を含む多摩地域の自治体でも半分近くが地下水を水源として水道水を供給しています。こうした自治体の市民が、「これからも地下水を守って、おいしい水道水を供給して欲しい」と考えて活動しているのが「多摩の地下水を守る会」です。
 水道水源が100%地下水の昭島市を始め、国立市や立川市、調布市、東久留米市など十数市の市民が毎月会議を開き、地下水を守るために何をすればいいのか話し合っています。この8月には多摩地域を会場にシンポジウムを開催する計画も進行中です。
 この「多摩の地下水を守る会」が主催した秦野市地下水条例・湧水地の視察見学会に調布から参加してくれたAさんが見学の感想を書いてくれました。
 (リンク※市議会議員ドゥマンジュ恭子のホームページにも報告があります 
 このように活動に参加して地下水に関心を持つ市民が一人でも多くなることも、会の目的でもあり希望です。寄せられた感想を紹介します。
〜〜蛇口をひねれば水がでてくるという便利な世の中になり、水の大切さが忘れられつつあります。しかし、水と空気は生きるうえで不可欠なものであり、維持をしていくことは大変なことだと思います。今回の見学会で、秦野市の水量維持、水質の維持についての取り組みを聞くことができ、とても勉強になりました。ただ、条例制定までのプロセス、施行後についての話が時間の関係で聞けなかったのは残念でした。
 秦野市の地下水については、資料を見ると有機塩素系の物質がWHOの基準を超えていて、工場排水やクリーニング店等の排水浄化を義務付けたところ、基準値をクリアする取り組みを行い、名水が復活したと書かれています。水質の維持については非常に難しいところがあり、国の基準や対策が後手になっています。これから周辺地域も含めみんなで守っていかないといけないと感じました。(T.A)〜〜

 調布市の水道水が地下水で出来ていることをご存じない調布市民も大勢いらっしゃるようです。スーパーで水を買って飲んでいると言う方も多いと思いますが、折角税金をかけて水道施設で水道水を作っているのにもったいない話でもあります。まず、蛇口から出てくる水を飲んで味わってみませんか。(環境部会)