映画「タネは誰のもの」を見て
11月15日、生活クラブ生協地域協議会が企画した映画「タネは誰のもの」上映会に参加しました。会場は国領駅前のあくろす3階のあくろすホールで、密を避けるため通常100名定員を50名に限定という今風?の入場制限の中、40名ほどの人が集まっていました。
万一感染者が出た場合の連絡に必要ということで、参加者には住所氏名の記載をお願いし、マスク着用・手指の消毒を徹底しての開催でした。
映画のテーマは、今行われている臨時国会に提案されている「種苗法改正」。ブドウの新品種「シャインマスカット」を勝手に栽培されたことをきっかけに、品種開発者の権利を守るために、品種登録された農産物の自家採取を一切禁止するというものです。
農水省は「従来から自家採取している在来種については登録させることはない」としていますが、「自家採取一切禁止」という改正に、多くの農業者が「これが通れば、高額なF1種の種を買わなくてはならなくてとても農家を続けられない」と危機感を持っていることがわかりました。
今回の改正で、今ある農家が生産を続けられなくなれば、私たち消費者も野菜や果物の価格が上がったり、国産野菜が買えなくなったりという不便を被ることになります。決して農家だけの問題ではないと再認識させてくれた映画でした。